私が大学時代、金沢市で暮らしていたときの話です。
お金のない学生でしたので、部屋にはテレビがありませんでした。だから、NHKの受信料も払う必要がないと思い、ポストに入っているNHKからのお知らせも無視していました。
しかしある時、何度も部屋のインターホンを押され、玄関口に出てしまいました。夜の9時くらいだったと思います。訪問してきたのはスーツを着た若いサラリーマン風の男性でした。私の部屋にはテレビがなかったので、「うちにテレビはありません」と伝えました。
しかし、その男性は「スマートフォンは何を使っていますか?」重ねて聞いてきました。そのころ私は、iPhoneとアンドロイドの違いもわからず、親に買い与えられたスマートフォンを使っていました。NHKの男性は何か難しいことを説明し、「スマートフォンがあればNHKを見ることができます。だから受信料は払っていただく必要があります」と言い、結局契約をしてしまいました。
慌てて口座残高をゼロに
支払方法は振り込みか、「ペイジー」というキャッシュカードを使った支払いか選ぶことができました。無知だったわたしはペイジーを選んでしまい、暗証番号を入力しました。しかし、あとからこれは詐欺だったのではないかと疑うことになり、銀行の残高を一度すべて引き出すなどの対策を取りました。結果的に詐欺ではありませんでしたが、大変不安な思いをしました。
日本国民のほとんどが受信契約の義務ありですか?
学生だったので一般人よりは安い金額だったと思います。また、テレビがなくスマートフォンだけなので、テレビがある人の半分くらいの値段です。しかし、納得できません。いまどき、ほとんどの人がスマートフォンを持っています。スマートフォンを持っているというだけで、テレビがなくても受信料を払わなければならないなんて、乱暴です。それでは、ほとんどの人に選択肢がないではありませんか。
そもそも、スマートフォンでテレビを見る機能は利用していませんし、あったとしてもわざわざNHKを選んで見ることはありません。それは、たとえ部屋にテレビがあっても同じことです。NHKのチャンネルは、見るかどうかを選択できるようにするべきです。私にとってNHKにはお金を払ってまで見たいような番組はありません。ネットの動画サイトでさえ、月額1000円未満で面白い番組を見せてくれます。こんな時代にNHKにお金を払いたいと思う若者はいないのではないでしょうか。