私は40歳の会社員です。職業はシステムエンジニアです。私の体験は今から3年前、単身赴任をしていた時の話です。
その頃、妻と子ども2人を家に残し、九州に2年半単身赴任をしていました。妻たちが暮らすマンションでは受信料契約を交わしていました。単身赴任先の住まいは会社が借り上げた民間のアパートで、それを社員寮として使っていました。まだ営業所もなかったので、私は寮から取引先へ社用車で直行直帰をしており、アパートには社用車を駐車していました。当時の私は出張も多く、酷い時は月の半分近く出張しており、アパートにはほとんど家具や電化製品もなく、殺風景なものでした。
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単身赴任の私のところにもNHKからの訪問はありました
ある日のこと、私は昼過ぎに出張先からアパートに帰ってきました。社用車から降りてみると、私の部屋の前に制服を着た男の人が立っています。ガス会社の人かと思い、声をかけると、身分証を見せながら、NHKの契約のお願いに来たと言いました。しかし、我が家にはテレビがありませんでした。
もともとテレビよりもパソコンが情報ツールでしたし、受信契約などをすれば、転勤時に手続きが増えてしまいます。それを嫌って、私はテレビを準備しませんでした。その旨を伝えると、今度は携帯電話にワンセグ機能が搭載されてないかと尋ねてきました。これも、ワンセグ機能のないガラケーでしたから、見せて了解してもらいました。
テレビも無い。 ワンセグも無い。 それでも取り調べは続きます
これで終わるかと思いきや、私が手に持っていたモバイルパソコンを指差し、「テレビチューナー付いてませんか」と訊いてきました。だんだんウンザリしてきた私は、家庭用ではなく業務用なので、そんな機能ありませんと、少しきつい口調で言いました。出張から疲れて帰ったきた所に、ネチネチと詰問されることにだんだん腹が立ってきました。
初めは腰の低い丁寧な感じだったのが、思い通りにいかないことが悔しいのか、かなりぞんざいな物言いになっていました。「テレビを買ったら、すぐに契約をして下さいね。法律にもそう決まってますから」という捨て台詞を残して、ようやくドアの前から立ち去ったのですが、今度は社用車の所へと歩いていきました。
私が声をかけると、「車にナビは付いていませんか。あれもテレビが観られますから」
私は社用車のドアを開け、中を見せました。わが社の社用車は、未だにナビ無しで道路マップのみが支給されます。システムを売る会社ですが、その辺りは超アナログな会社なのでした。不満そうにぶつぶつ言いながら、ようやく帰って行きました。
映像メディアはどんどん進化している
その後、ネットで調べてみると、訪問員の中には放送法を超拡大解釈して、契約を取る人もいるようです。現代の技術の進歩が速すぎて、放送法でも想定していなかった技術もたくさん出現しています。その辺りの解釈について裁判が行われていますが、結論が出るまで時間がかかります。それが原因でこのようなやり取りが行われているのかもしれません。
この先、放送のネット配信もますます活発になります。受信料契約の在り方を、再度考える時期に差し掛かっているのかもしれません。
一言コメント:
「無い」と言っているのに、その根拠(実際に受信設備がないか)を確かめるって、、、私なら「無いと言ってんだから。疑うの?」ってそれ以上、突っ込ませないけどな。訪問員のそういう態度が印象悪くしてるんでしょうね。